友達が作る「にぼしクッキー」を3Dプリンタで手伝うぽよ
にぼし形状のクッキー型を3Dプリンタで作って友達のクッキー作りをアシストする話
発端
ある日,友達の ぐーしんさん(@gushin0245) が私に話しかけてきました.
ぐーしん「あすみんさんや,お願いがあるのですが」
あすみん「なんですか?」
ぐーしん「にぼしの形のクッキー型を3Dプリンタで作って欲しいんです」
あすみん「意味わかるけど,なんだか意味わかんないですね」
ぐーしん「にぼし形状はこちらで指定します,納期は1週間後で」
あすみん「ええっ……妙に早いですね……!」
話を詳しく伺ったところ,こういうことのようです.
- 知り合いに にぼしぽりぽりくん(@niboshiporipori) というにぼしなヒトがいる
- 毎年,誕生日をにぼし感のあるもので祝っている
- 今年はにぼしクッキーを作りたいのでクッキー型を作って欲しい
なにその素敵な関係!がんばってクッキー型を作ってあげようじゃないか!
プロトタイピング
何も用意なしにクライアント*1から正確な仕様を引き出すのはヒジョーに困難なので,ある程度要望を訊き出したところでプロトを作製します.プロトがあると盛り上がるし,細かい話をしてもウザくならなくて後が楽になるのでみんなハッピーぽよ♪
モデリング
モデリングはFusion360を使って行うぽよ.指定されたにぼし形状を参考にしながら,クッキー型として成り立つ形状をスプライン曲線で作ります.特ににぼしの場合,細くて小さいのでアイデンティティが消え去らないように気をつけます.これらの曲線で作られる輪郭を押し出せば基本的な3D形状が作れます.けっこうお手軽ぽよ♪
出力
押し型と抜き型が別なもの
押し型と抜き型が一体なもの
結果
「予想以上ににぼし」とのことで,とても喜んでもらえました!
プロトを見せた上で追加の意見を吸って,最終的に渡す生成物に反映させていきます.今回のプロトはサイズ感やにぼしっぽさを見積もるのにヒジョーに役立ちました!
本番
出力
いつも使っているbonsai lab.さんのBS01たんが出力担当ですが,今回から制御担当としてBitom Inc.さんのfabbop castたんを導入*3しました!fabbop castはfabbopという3Dデザイン共有サイトからワンクリック3Dプリント*4を実現するためのRaspberry Piなデバイスなのですが,スタンドアロンでも稼動できるスグレモノでございます.LANでつながったPCからはWebアプリのようにアクセスできるので,ソファの上で寝っ転がりながらMacBook Airをパカっと開いて進捗を確認したり出来るのでヒジョーに便利です!
制御とモニタリング自体はfabbop castの中のOctoPrintが担当しています.あぁ……これは間違いなくにぼしのG-code*5だわ……ということもブラウザから確認できるぽよ*6.
こちらはBS01たんの様子.けっこうにぼしっぽいですね!!!急ぎ足だったけどまずまずのものが出来ました!
授与
ジョシ会にてぐーしんさんににぼし型たちを託します!ここからはぐーしんさんたちの手にかかっています!
クッキー作り
謎の黒い生地からにぼしたちが誕生していきます.これはごまベースの生地ににぼしの削り粉を練り込んだものらしいです!モノホンのにぼしクッキーですね!!
ちなみに型で生地を抜こうとすると生地が型にハマって抜けなくなるので,完全に抜く手前で外して最後は包丁で切り離すのがベストということでした.ここらへんはKAIZENできそうですね♪
オーブンでこんがり焼かれているぽよ…….
ジャーン!出来上がりました!プレーンのヤツもかわいく出来上がっていますね!
ちなみに黒いにぼし味の方ですが,「一口目はにぼしなんだけど,思いの外,違和感なくごまの味にシフトしていく」そうです!大人な味だぞっ!にぼしクッキー!!!
結果
にぼしぽりぽりくん「プレゼントされた本人も超喜んでましたって言っといてください」
ということらしいです!
めっつぁ喜んでもらえたようで何よりですね♪