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asumism

あすみん(@an_asumin)のブログやで

3Dプリンタでモデルガンを作ったぽよ - Detonics Pocket 9

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攻殻機動隊ARISE草薙素子が使用する銃のモデルガンを3Dプリンタで作ったお話

草薙素子に,なる

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神戸ITフェスティバル2014で私が草薙素子になるにあたって,小道具を揃えようと思ったのが事の発端だったよ.だって,せっかくロジコマ君が来てくれるのにただ横に並ぶだけじゃあ面白く無いもんね!小道具を持っていろいろポーズ取りたいぽよ!拳銃を持ちたかったけど欲しい銃のモデルガンは存在しないようだったので,「無いものは作る!」の精神で限られた時間の中で一から作ったよ♪

攻殻機動隊銃火器

攻殻機動隊シリーズは,セブロ社というオリジナルの銃のメーカが設定として存在するほど銃火器の設定と描写に凝っていることでも有名な作品だったりするよ.使用している銃でキャラクター性を表現しているのがとっても面白いポイント*1.だからこそ,設定に近いモデルのモデルガンを妥協して持つよりも,そのものを自分で作ったほうが作品へのリスペクトにつながると思ったぽよ.見られる立場としても,分かるヒトには分かっちゃうから,中途半端なもので興醒めしてほしくなかったぽよ.

Detonics Pocket 9

http://www.imfdb.org/wiki/Ghost_in_the_Shell_Arise#Detonics_Pocket_9
http://www.imfdb.org/wiki/Ghost_in_the_Shell_Arise#Detonics_Pocket_9
http://www.imfdb.org/wiki/Ghost_in_the_Shell_Arise#Detonics_Pocket_9
http://www.imfdb.org/wiki/Ghost_in_the_Shell_Arise#Detonics_Pocket_9

攻殻機動隊ARISEの草薙素子も実在する銃を多く使用しているよ.border:1 Ghost PainではDetonics Pocket 9を,border:2 Ghost WhispersではAMT Backupを使ってたりするぽよ.特にDetonics Pocket 9は恩のあるマムロ中佐から草薙素子に渡った銃で,ストーリーの根幹*2やその描写に深く絡んでくる銃でもあるぽよ.ってことで,今回はDetonics Pocket 9を作ることにしたよ!*3*4

Detonics Pocket 9 制作過程

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3Dプリンタで作るとなればモデリング作業が必要になってくるよ.私が満足に使えるモデリングソフトは123D Designだけど,単体で複雑な形状をモデリングするにはあまり向いていない気がしたぽよ.画像を読み込むことも出来ないので,何かを模してモデリングするのが困難なのだ.いろいろ考えた結果,123D DesignがSVGファイルを読み込めることを利用して,外部ソフトウェアでデザインした大量のパスからオブジェクトを押し出して生成することにしたよ!

データ配布などは考えず*5,3Dプリントできるモデリングを行い*6,イベント当日までに完成させる*7ことを目標としたよ.

パスを作る

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パスの生成にはGIMPを使ったよ.Detonics Pocket 9の説明書に記載されているイラストと写真を参照しながら,デザインに使えそうなアウトラインのパスをどんどん描いていく.イラストと写真には微妙な差異*8があったけど,イラストの方が扱いやすくアニメ的であったのでイラストの方に重みを置いた.この段階では生成物の程度*9の判断を行っていなかったので,内部についても大まかなパスを作成しておいたよ.

パスの読み込み

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パスをSVGファイルで出力した上で,123D Design側で一旦全て読み込む.パス同士の位置関係は保たれるので,スケーリングして実寸*10に合わせる.これを元にモデリングを行う.

モデリング

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フレーム

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スライド

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グリップ

厚み方向の長さを比で計算しておき,パスから押し出して,オブジェクト同士のブーリアン*11などを使って形作っていく.資料となる画像を参照し,造形後の加工では面倒になるデザインはできるだけモデルに組み込む.このようにして十数個のパーツを作ったぽよ.この段階で,今回は銃としてハンマやトリガに可動性持たせる余裕がないと判断できたよ.

出力

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私の部屋にはbonsailab.BS01ちゃんがいる.この子に出力してもらう.


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とりあえず,フレームを出力してみる.

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とりあえず,失敗した.3Dプリンタは尖った部分の積層が苦手だ.*12

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入り組んだハンマ部分のサポート材除去のことをあまり考えていなかった.次.


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尖った部分とハンマ部の造形を考慮し,縦に造形する.私の環境では,積層するごとにZ方向への待避を行う設定がされているので時間は余計にかかるが,仕上がりはキレイである.

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サポート材はキレイに除去できたが,途中で積層にズレが生じていた.これも失敗.リスクを分散させるため,オブジェクトを更にいくつかのパーツに分けることにした.


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フレームのスライドと噛み合う部分.少しの積層ズレと天井に穴が生じたが,これくらいなら隠せる.時間が惜しい.これを採用することにした.


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スライド.造形エリアを最大限使ってプリントする.

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スライドの内側のサポート材.キレイに除去できた.なんとかなりそうな気がしてくる.


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トリガのカバー部.造形する角度をしっかり練らないとモジャる.モジャりはカッコ悪いのでパズルを解くように造形可能な設定を見つけていく.


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スライドブロック.これくらいならすぐ出力できるのでかわいいものだよ……ほんとに…!


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フレームのグリップ部分.キレイに出力できた.

刀TOOLS マイクログラインダーHD10青紫 51003

刀TOOLS マイクログラインダーHD10青紫 51003

刀ツールズ カーボランダム砥石 HGC-SET【備品 ルーター】BB48136

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電動ヤスリを使って他のパーツとの接合が上手くいくように削っていく.


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アセトンを使って表面を整える.不要な筆を使って表面にアセトンを塗れば積層痕をぼかしたり,角をとって丸みをつけたり出来る.ちなみに,黒のフィラメントを使用したのも,私が所持しているフィラメントの中で一番アセトンの浸透が速いため.


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パーツの接合もアセトンを使って行う.接合面にたっぷりアセトンを塗って表面を溶かした上で,接合する.接合した上で接合面の縁にもアセトンを塗って表面をぼかすと,ほぼ一体化させることができ,強度を保つことが出来る.


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時間に余裕が無いこともあったけど,思ったよりボツは少なかった.よいよい.

塗装

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タミヤカラーと筆を買ってきた.塗る.

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見た目が銃に近づき,完成が見えるので,テンションが上がる.徹夜でいっきに完成させる.

完成

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Detonics Pocket 9

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Detonics Pocket 9を知っているヒトが見たら「ぁ,デトニクスポケット9ですね!」と判断できる程度には再現ができたと思う.ちなみに,ちゃんとセーフティは上がっているので,そういう(?)配慮もちゃんと出来ている.クオリティについては,コスプレを行う上での小道具としては十分*13ではないかと思っているぽよ.反面,映像作品のガチの小道具としては十分に使えなさそうな感じがある*14.でも,造形や塗装についてはまだまだクオリティアップができそうだから,3Dプリンタの可能性は強く感じる結果になったぽよ♪

神戸ITフェスティバル2014開催当日

当日の詳しい様子はこちら

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ポージングが楽しい!!!!!

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休憩してる時も一緒♡

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ごはん食べるときも一緒♡

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撃墜王ゲームのブースがあったので参加してみた.自分で書いたイラストがスキャンされて,その場でイラストたちがドッグファイトを繰り広げるなかなか激アツなゲームらしい.スタッフさんが「赤色を使うとか,尖ったデザインだと強いみたいですよ!」と言ってくれたけど無視してほとんど黒にした.名前はデトニクスの「でとちゃん」.「(こういうのは見た目に反して弱いキャラが生成されるのだろうな〜)」と思いつつスキャンしたら波動砲を撃ちまくる強キャラになった!!!すごいぞ,でとちゃん!!

おまけ

http://www.production-ig.co.jp/works/kokaku-a/character.html
草薙素子は全身義体であり,首の後に有線通信を行うためのインタフェースがある.

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ELECOM タトゥーシール A4サイズ クリア 2枚入り EJP-TATA4

ELECOM タトゥーシール A4サイズ クリア 2枚入り EJP-TATA4

より草薙素子に近づくために,有線インタフェースをタトゥーシールで作成して自分の身体に貼り付けた.イベント当日の朝にPowerPointでちゃちゃっとデザインした*15.4つで1セットだけど,A4に印刷したら大量だ.使い切る時が来るのだろうか……?
ちなみに,こんなことして気づくヒトがいるのかって話だけど,ちゃんと気づくヒトは気づくのだ.そういうものなのだ.

MISSION COMPLETE <3

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……行くぞロジコマ! \アイアイサー!/

*1:トグサ「オレはマテバが好きなの!」

*2:娼婦殺しやマムロ中佐の殺害

*3:黒色のカッパを被れば「その棺を開くな!」のシーンも再現できる♪

*4:AMT Backupはマガジンの底部がかっちょいいんだけど今回は見送り

*5:出力後の加工が前提

*6:プリント可能な形状は限られる

*7:1ヶ月間弱の期間の休日しか作業時間がなかった

*8:スライドの長さや連続した溝のデザインなど

*9:パーツの可動性など

*10:5-11/16 inch length ≒ 144mm

*11:subtractとかmergeとか

*12:しかも試しに挿れた文字のデザインがあるせいで余計に不安定になっている

*13:雰囲気やポーズを作る目的であるとか,写真として数十ピクセルで現れたりする程度であるとか,そういう意味

*14:接写すると模型っぽい感じがする

*15:PowerPointの使い方間違ってる気がする