asumism

あすみん(@an_asumin)のブログやで

GoogleGlassInfoさんに寄稿したぽよ

GoogleGlassのレビュー記事を書いたところ,たくさんのヒトに読んでいただけたようで嬉ピヨリティだよ!そして今回はご縁があって,GoogleGlassInfoさんに寄稿したぽよ.私のウェアラブルデバイス観みたいなのが垣間見れるので,よかったら読んでみてね.

寄稿の準備

GoogleGlassInfoのヒト「あすみんの写真も記事に含めてほしいのぜ!」
私「ほぃ!」

ということで,写真を撮られに出かける.

f:id:an_asumin:20140809095246j:plain

雨.
というか台風だ.

写真担当「遅れます」
私「せやな」

割と厳しい感じになった.


f:id:an_asumin:20140809124633j:plain

記事に使用された写真.
台風の中,なんとかなったような〜?
わりと髪を下ろしてることの多い私だ.


f:id:an_asumin:20140411000734j:plain

髪を束ねると幼くなる気がしなくもないぽよね.
これは自撮りだって?知らないぽよね〜!

コラム記事に寄せて

Glassは未だ入手困難なメガネ型のウェアラブルデバイスということもあり,とてもセンセーショナルだと思う.でも,実際に使って私たちの生活の何が変わっていくのだろうってのがあまり語られていない気がしたんだよね.だから,まずは実際の価値はここにあるんじゃないかな〜ってのを,ゆるいユーザ視点で書きたいと思った.それがモチベーションだよン.

内爆発

Glassについて考えたとき,私はマクルーハンの「内爆発(implosion)」を思い出したよ.

現在,一世紀以上にわたる電気技術を経たあと,われわれはその中枢神経組織自体を地球規模で拡張してしまっていて,わが地球にかんするかぎり,空間も時間もなくなってしまった.急速に,われわれは人間拡張の最終相に近づく.それは人間意識の技術的なシミュレーションであって,そうなると,認識という創造的なプロセスも集合的,集団的に人間社会に拡張される.

M. マクルーハン / メディア論 人間の拡張の諸相

大げさかもしれないけど,空間も時間も,肉体もなくなった気がしたよ.インターネットを介したニンゲンの営みという大きな系で考えたとき,コンピュータの処理速度と人体の神経伝達速度に対して,コンピュータを操作するフィジカルな行為のコストが異常に大きく感じたよ.操作と言っても別にキーボードを叩いてシェイクスピアを入力する訳でもなくてね.スマホがぶるっちょしたところで,それに気づけない可能性もあるし,気づいても,なぜぶるっちょしたのか,その内容を知ることは出来ないよね.スマホを手にとって,画面を点灯させて,ロックを外して,通知バーを下げて,それらしき通知をタッチして,初めて内容を得ることが出来る.メッセージは一瞬で端末に届くというのに,実際に得るまでのタスクが複雑で,内容までの距離が遠すぎる.それを,通知においては限りなく距離をゼロに持っていけるというのがGlassの答えのような気がしたぽよ.別にそこまでしなくてもって思うヒトは多いかもしれないけど,LINEのメッセージに既読が付くのを今か今かと待ってるヒトは多いと思う.通知距離ゼロ化みたいなのは,Glassのようなモノが普及した時に新たなパターンを生み出して,既読スルー問題に代表される通知に関する問題を新たな相に持って行ってくれる気がするよ.
Glassがマクルーハン的にどう考えることが出来るかってのを記事にしているヒトは他にもいて興味深いぽよ.

デザイン

記事では,光学部分やバッテリにキビシイところがあると書いたけど,別にGlassのデザインが悪いとは思わなくて,いいところがたくさんあると思う.折りたためないのはヒジョーによくて,形状が「常に装着しておけ」って言ってる気がするよ.偉いさんが「なんでメガネ型なのに折りたためないの?」とか言ったら一瞬で折りたためるようになっちゃいそうだから,こういうのは貫いて欲しい感じがするけど,将来的にどうなるやら.あとは,Bluetooth接続に関してGlassがスマホの周辺機器のように振る舞う*1のも,Glassはスマホの代替ではないことを主張していてよいと思うぽよ*2

ウェアラブルデバイスのこれから?

私は国内のウェアラブルデバイスにも結構期待してたりするよン.

何かと「GoogleGlassに対抗!!」みたいなこと書かれること多いのは,記事を書くヒトがとりあえず煽っていくスタイルをとるから仕方ないよね.使ってもいないデバイスを憶測で語るのはあんまりよくないけど,ページが割りとポエムで埋め尽くされてることを考えると,開発者も手探りなのかも知れないなって感じでなんだかムズムズするよ!
ポエムな製品,どこに潔さがあるかを探すと何のためのデバイスなのか分かる気がしている.FUN'IKI Ambient Glassesの場合は「アプリはiOSに対応するけどAndroidには対応しません,でもOSCとMIDIには対応します」ってところだと思う*3JINS MEMEの場合は,あくまでもアイウェア,メガネ屋だからメガネを売りますってところかもしれない.そういう意味ではJINS MEMEの方がシンプルな着地点があるように思う.情報を呈示するわけではなく,眼をセンシングしたいからメガネ型なんですっていう合理性があるぽよ.FUN'IKI Ambient Glassesは,目が光ることが雰囲気なのかって疑問がわかなくもないけど,メガネ型は過去との接点なのかなって思う*4.通知ができて便利というのなら,通知という記号を眼に与えるより,その内容を眼に放り込んだほうが利便性があるからね*5.でも,光と音で通知を受け取る様が己のプレゼンテーションであり,ファッション的なのだっていうのなら,それもそうだねぇ〜ってなるよ.だから,個人的には利便性をどうこう言わないでほしいぽよね!私はコラムで「周りのヒトとゆるやかに繋がり合えるウェアラブルデバイスがいい」って書いたけど,通知を積極的に周りに開示して表現することはこれにつながる気がするよ.通知を受けるとデバイスを取り出したり発話したりするから,その前情報としての役割があるのかなって思ってる.ヒトは他人の顔,特に目元にまず注目するから,そういう意味なら,ヒトの目元にゆるやかに情報を付与していくのは案外よい方法なのかもしれないよね.

*1:Glass自体に外部機器をペアリングすることが基本的に出来ない

*2:開発者的にはまぁまぁサイアク

*3:開発メンバを見たら尚更なるほどリティがある

*4:三城ホールディングスがついてるというのもあるけど

*5:目元なら確実に通知が届く!とかのレベルではなく