3Dプリンタを組み立てたぽよ - BS01 BONSAI Mini / bonsai lab.
bonsai labの3Dプリンタ,BONSAI MiniことBS01をゲットしました.
クラウドファンディングによる,熱溶解積層法を用いた国産の3Dプリンタです.
私がゲットしたのは,ABS/PLAに対応したモデル*1で,自分で組み立てるタイプのものです.
BONSAI LAB 3Dプリンタ BS01(ABS/PLAキット)フレッシュベリー
- 出版社/メーカー: ボンサイラボ株式会社
- メディア: その他
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なんでBS01にしたの
私が思うに,同価格帯,同方式の3Dプリンタの内,bonsai lab.のBS01は以下の点で優れていると思います.
- 小さくて軽い
- かわいい
- 本体カラーが5色ある.出力時にクルクル回るパーツとかあっていい感じ.
- フィラメントがプロテクトされていない
- 専用フィラメントはサスティナブルじゃないです.それに,好きな色のフィラメントがないと嫌ですもんね.bonsai lab.ではフィラメントの取り扱いを強化しているようなので,ますます評価できます.
- 拡張性がある
- デュアルエクストルーダー*5に拡張することができます.
- 組み立てられる
- 自分で組み立てると自分で補修できます.パーツはバラで手に入れることができます.
- ユーザコミュニティがアツい
- BS01を購入するとFacebookグループに放り込まれます.グループではBS01を使用しているユーザ同士が積極的に情報交換していて,初心者の救済も行われています.つまり,日本語でサポートが受けられます.
組み立てるぽよ~~!!!!
ダンボールにギュッとつまって届きます.さっそく組み立てましょう.
工具は付属していますが,精密ドライバっぽいのは手が痛くなるので自前のヤツを使いました.ちなみにカッターは私のヤツですので…….あと,中央右よりの骨太な彼はフィラメントの束を引っ掛ける軸となる頼れるパーツだ.
まずは練習ということで,iPhoneスタンドを組み立てるようです.ちなみに私のXperiaZは上手く乗っかりませんでした.いいのさ,これは練習なのだから……!
始めにマイコンボードを載せます.知ってるヒトならピンとくる,ArduinoMEGA互換ボードですね.
ちなみに,マイコンボードのスペーサの一部を切り取るといった細かい作業が要求されます.マニュアルにはカッターで切ってね,なんて書いてありますが,私はニッパーで.工夫しながら組み立てるのも楽しみのひとつ.
ファンとノイズフィルタ*6を取り付けます.
はやくも箱状に.
金属板に耐熱テープを貼り付けて,余分なところを切り取ります.もしかして,2回分のフィルムを一気に使っちゃったのかな……?うーん,貼っちゃったものは仕方あるまい.
ヒータ(温めるヤツ)とサーミスタ(温度を測るやつ)を取り付けます.こういう仕組みなのですね!!!という感じ.
えーっと,このパーツなんだっけ……
なるほど,合体してベッドになるんですね.ベッド完成です.
お弁当箱(?)をパカっと開けるとマッチョなステッピングモータが入ってます.好きなヒトはモータを眺めてるだけでも楽しいものです.
Z軸用のモータを取り付けます.積層する方向がZ軸扱いらしいですぜ.
これはリミットスイッチ.ヘッド位置検出用で,光学式とのこと.黒いパーツのスリットに何かを通すんですね.なるほどー!といいつつ,作業を進めます.
なんだかかわいいパーツたちが出てきました.
ヘッドを支えるガントリーを動かすパーツたちでした.重要なパーツですね.
これがヘッドです.ヒータとファンと……あとサーミスタを取り付けます.なかなか単純な構造をしていますね.
フィーダーはアクリルパーツで出来ています.中に通すフィラメントを見やすくするために透明なんだろうけど,硬くて割れやすいので結構キビシさを感じます.
だいたいパーツは組み上がったのでユニティちゃんキットカットでブレイクするとしますかっ!
電源を配置します.
ヘッダを取り付け,治具を外し,天板を取り付けます.天板,そのままはめ込もうとするとすごく硬いので,一度ネジを緩めるたりするとよいのかもしれませんね.上手く取り付けられたら,X軸とY軸のモータを取り付け,リミットスイッチなどの配線準備を行います.
ベッドとフィーダーを取り付けます.ボードにモータドライバシールドを載せ,配線を完了させます.最後に,フィラメント用の軸とガイドチューブを取り付けて完成です.
お部屋で眠っていたVAIO type Pさんを起こして,赤色コンビとしてがんばってもらうことにしました.これでお部屋に小さな3Dプリンティング環境が整いました☆
ちなみに,ソフトウェアはRepetier-Hostを使いますよン.
組み立ててみてどうよ
- 組み立てに約11時間,調整に約1時間
- 週末の土日を割けば組み立てて使える状態に出来る感じ
- ネジ締め作業が多いけど,プラモ組んだりするのが好きなら楽しめるはず
- 力の必要な作業はあまりないので力に自信がなくても大丈夫
- ガントリーの調整が難しいけど,油を塗りたくるとスイスイ動くのでOK☆
- ArduinoMEGA互換ボードのよさ
- とりあえずArduinoMEGAのドライバを当てておけば良い
- ボードはUSBバスで動くので3Dプリンタが電源に繋がっていなくても通信可能
- かつ,電源を抜けばヘッドが自由に動く状態になるので,パニックにならずに済む
- 説明書がちょっぴり見づらい
- Facebookのグループで,説明書となるPDFファイルをDLして読む
- 図と箇条書きではなく写真と文章で構成されているので,情報を追うのが少し面倒だったりする
ちなみに
私がBS01を購入したあたりからステッピングモータのメーカが変わって,間違った長さのモータ線が付属されて出荷されたらしい.もともと付属していたモータ線でも十分配線が可能だったけど,本来の長さのモータ線が後日届いた.bonsai lab.,サポートもなかなかである.
プリントするぽよ~!
カエルちゃん出力した☆ケロケロ♥
モデルはMakerBotのThingiverseでたくさん公開されていて,STLファイルをDLして実際に出力することが出来るよ.
3D Printing - Bonsai Mini BS01 / bonsai lab. - YouTube
せっかくなので,簡単な動画を作ってみた.地味に時間がかかるのがわかってもらえると思う…….
もで~ん♥
ハート型の指輪も出力してみたよ!
ちょっとこやつは大きすぎる気がするけど,自分でアクセサリをデザインして出力して身に付けたりしたら楽しさ無限大だよね!!
キレイな出力結果を得るコツのひとつは,ヘッドとベッドの距離を水平を保ちながら詰めることなんだけど,私は頑張りすぎてポリイミドフィルムをガリッとやっちゃいました.
スペアのフィルムに貼り替えたんだけど,よく考えたらこれは消耗品だ!
3D プリンター 絶縁 耐熱 耐寒 難燃 カプトン ポリイミド テープ (300mm X 33m)
- 出版社/メーカー: ライフワーク・コンシェルジュ
- メディア: エレクトロニクス
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Amazonで手に入ったけど,あんまり売ってないものだね.パーツショップではポリイミドテープは売っててもフィルムは売ってないもじゃ.
3Dプリンタは流行っててめっちょ売ってるけど,消耗品のポリイミドフィルムの入手性が悪いの,3Dプリンタ界隈の闇っぽいですね!