秋月300円液晶のバックライト換装
最近,秋月300円液晶ことLTA042B010Fを手に入れました.
秋月電子通商さん曰く「チャレンジ商品」であるこのモジュール,使うための準備がいくつか必要です.今回は電源とバックライトについて考えてみることにします.
電源
ロジックはCMOS(5V)ないしはLVCMOS(3.3V)で動くらしいです.なんて幸せな響きなんでしょうか.
ただし,液晶自体を駆動させるためには±9V以上の電圧が必要だそうです.プラスマイナスってなんだよ!って感じがしますが,液晶分子をグニグニ動かすのに正負の電圧が必要なんだろうな〜!?という想像をしつつ,冷静にパーツを集めることにしました.私は5Vを基準に動かしたいので,昇圧して正負の電圧を作ってくれるDC-DCコンバータを使うことにしました.パーツショップをふらついているとコーセルのSUW60515を見つけたので,今回はこれを使ってみることにします.
SUW60515はDC4.5〜9Vを突っ込むと±15V,0.2Aの電源を作ってくれるDC-DCコンバータです.出力をON/OFF制御できるピンもあって,かなり素敵ですね.電圧が高いほうが液晶の色の残りが強くなって低リフレッシュレートでもなんとかなるとかならないとかで,今回は15Vです.
バックライト
液晶にはバックライトがありますね.照らしてあげないと何を表示してるかわかりませんのよ.秋月300円液晶は冷陰極管(CCFL)のバックライトが採用されていますが,もちろん電源が必要であります.これがクセモノなのです.
一般的に冷陰極管を光らせるためには高電圧*1の交流電源が必要で,多くの場合はDC-ACインバータを使います.かつて秋月300円液晶にインバータが付属しているパッケージが1000円で取り扱われていたようですが,現在はありません.そして,最近はLEDバックライトの液晶が増えてきているせいか,DC-ACインバータの入手性が悪くなってきているようです.キビシイ感じがします.DC5V入力とかのインバータを必死に探してもよいのですが,パーツが増えるのも癪な気がしたので,思い切ってLEDのバックライトに換装することにしました.
LEDの準備
用いるLEDバックライトはパーツショップで買ってきたLEDBAR-300WH.
使えるかどうかよくわからないのでまずは観察してみることにしました.DC12Vで150mA流れるらしいです.LEDはOSW5DLS1C1A(順方向3.1V)みたいなのがついています.電源が12Vなら直列には3つまでしか接続できないわけです.確かに,よく見ると,
[電極][LED][抵抗][LED][LED][電極]
という配列が9セット並んでいるので,これが並列で9つ接続されていると考えるべきでしょう.消費電力は1セットあたり約17mAであり,抵抗も151(=150Ω)なのでだいたい話はつりあいます.
ということで,
破壊的分解☆(ゝω・)vキャピ
6セット残して,ぶったぎったところ,しっかり光ってくれました.
内部のスペースがあまりないので,冷陰極管と同じように環状の配線を施して,中でズレたりしないように熱収縮チューブをつけて埋め込みました.なんとか配置できそうなので,ネジを締めて組み立てます.
点灯
とりあえず,バックライトだけ光らせてみました.
かなり明るいです.いい感じに換装できました.
ただし,よく見ると独特のムラが観察できます.簡単な加工でムラが防げると良いのですが,今のところこれでよしとしたいと思います.あとは排熱の問題が気になりますが,もう少し連続点灯させて様子を見たいと思います.
♡みなさんもたのしい換装作業を♡